ソプラノ

1時間目は理科だ。








俺は眠くて仕方なかった。








だけど、俺の教室がある2階から、理科室がある3階までは結構遠い。






俺は重い瞼をこすりながら、弾と一緒に教室を出た。













3階へ上がる階段を、ゆっくりとした足取りで上る俺を見て、弾は「大丈夫かよ。」と、心配そうに顔を覗き込んだ。






「ぁ~も~眠いっ!」






俺はあくびをしながら階段を上る。







「お~い、弾!早く来いよ。お前班長だろ~?」







理科室のある廊下の向こうで、同じクラスの男子が弾を大きな声で呼ぶ。













「あ、忘れてた。」






弾は、「先行くな。」と、めんどくさそうに駆けて行った。









「ったく・・・じゃんけんなんかに負けるからだよ。」




俺は走っていく弾の後姿を見ながら呟いた。