翡翠の姫君



そんな笑顔に、せっかく止めてた涙がまた出そうになる。


これ以上泣いたら、また心配させちゃうな…



そう思って


「私…そろそろ帰らないと!!
今日はごちそうさまでした!!」



私はとっさにそう言った。


「えっ…?エミリア!?」



戸惑った様なレオの声。





…笑え。


「バイバイ…レオ」



振り向き、そう呟いた。

私、ちゃんと笑えてたかな?



「セルトさん、ティナさん。私、帰りますね!!」


「おぉ!!またな、エミリア!!」


「気を付けてね。」



少し離れた所にいた2人に声をかけて、その場を後にした。