翡翠の姫君



あぁ。
だからこんなに危なっかしいのか。



やった事もない事をこんなに真剣に。



もう…その気持ちで十分だよ。



「…レオ。」



「ん?」




「…ありがとう。」





また泣いてしまいそうだったけど、今度はちゃんと我慢して。




精一杯の笑顔で言った。




レオは、一瞬目を見開いたかと思うと、照れくさそうに微笑んで



「…おう。」





眩しいくらいの笑顔をみせた。