翡翠の姫君



「何やってるんだ?
…って、洗い物!?レオ、皿洗えたのか!?」



すっごい驚いた顔で叫ぶセルトさん。



「うるさいぞセルト!!!!!!」


それに負けじと、レオが恥ずかしそうな顔で怒鳴る。



「…2人ともうるさい。」


ティナさんはボソッと呟いた。




「はー面白い…」


そう呟いて、レオにばれない様に笑っている顔を手で隠してながらセルトさんが、私の隣に腰をおろし



「エミリア」


小さな声で話した。



「はい?」



「ここだけの話、レオさ…洗い物なんて生まれて初めてだよ。」


「え?」


「だからさ、精一杯誉めてやって。」


そう言って、ニッと楽しそうな笑顔を見せた。