翡翠の姫君



すっかり忘れてた…っ!!




パッと目線を落とすと、洗い物をするために捲られた長袖。


その腕は…時間がたったからか、更に青くなっている。



なんの為に、長袖来てきたの私ーっ!!!!



「…エミリア?」



何も話さないのが気になったのか。


眉間にシワを寄せながらも、さっきと同様に心配そうな表情を見せるレオ。







とりあえず、冷静に…


「…ここ来る途中で打っちゃって。」



ニコッと、またもや笑顔で返した。






…なんか私、笑って誤魔化すのが癖になってきたかも。