翡翠の姫君




「まぁ夜会とは言っても、今日は話したくて呼んだようなものだ。」



セディ王子の言葉に、気づいた。



話って………私の事だ。



私なんかが、夜会にいるなんて明らかにおかしい。




察しが良いレオ達も気づいたんだろう。

表情が強張った。





その反応に、王子も気づいたらしい。




「もうわかっているだろうが、このエミリアの事だ。」



そう言って笑みを浮かべながら、私の隣に立った。




「まぁ簡潔に言うと、エミリアは私が先に買ったんだ。

だからこれからは、この城にいてもらう。

その事に一応同意してもらおうと思ってね。」




やっぱり。



そういう事か。





なんかもう…


だんだん冷静になってきた。