翡翠の姫君




そう考える私に、看護師長が話しかけた。




「エミリア?
悪いけど、街まで買いに行ってくれる?」



「あっはい。いいですよ。」


「悪いねぇ。ちょっと紙にメモしてくるから待っててね。」




そう言いながら、看護師長は駆け足で医務室を出ていった。







「俺が代わりに行こうか?
おまえ、その髪目立つんじゃねぇの?
なんかあったら…」



隣にいたガクが言った。



あれ?

もしかして…心配してくれてる?