翡翠の姫君








「看護師長、只今戻りました。」



ドアを開けながら医務室に入る。



「あっ、おかえりー2人とも。」



何かのファイルを眺めながら話す看護師長。



「あー…やっぱり…」



そのファイルを見つめながら呟いた。




不思議に思い、たずねる私。



「どうかしたんですか?」



「うーん……
やっぱり、包帯やらガーゼやらが足りないのよ。
最近はケガ人が多かったからねぇ。」



そー言われれば…


…そうだったかも。



足りない事には気づかなかったけど…