翡翠の姫君





―――――――――


―――――




目を覚ますと…夜。


私はベッドの上にいた。



あの後…医務室に運ばれたらしい。



隣のベッドではガクが静かに眠っていた。




「気がついた?」



ドアの方に目をやると看護師長が立っていた。



「あっ…はい!!」



慌てて体を起こすと



「痛っっっ!!!!!」



腕に激痛が走る。



「あーあー寝てなさい。
腕縫ったからね。しばらくは痛いと思うよ。」



笑いながら私のベッドの隣にあった椅子に腰をかける。



縫う程切れてたんだ…


腕を見ると、綺麗に包帯が巻かれていた。




「隣の彼も足、縫っといたよ。
彼の方は打撲も多かったけどね。」




ガク…
やっぱりかばってくれたんだ…



「…崖から落ちたんだってね。
彼に聞いたよ。
よく男1人抱えて来れたもんだ!!」



アハハと笑う看護師長。



…あっ!!!!!!!



「じ、時間!!!どうでした!!??」



思い出して、とっさに聞いた。

間に合ったの!!??





真剣な顔に戻った看護師長が静かに呟いた。



「…10分オーバー。」






…………10分…?




間に合わなかったの…?





試験…落ちたんだ…