「あとは、若い二人でごゆっくり♪」

そう言って、お互いの親は席を外した。



見合いの席。

慣れない着物を着た俺と

艶やかな着物を着た霞ちゃん。



暫く沈黙が続く



「お見合いの話がでた時は、正直嫌でした。でも、相手の写真を見せて貰った時、本当にビックリしました。......アレンさんにそっくりだったから。だからあの時、お見合い相手がアレンさんなのかアレンさんじゃないのか確かめようとしたんです。」


沈黙を破り霞ちゃんが話だす。


「そして、やっぱりアレンさんでした。でも、アレンさんはお見合いする気なくて......私の写真も見てくれてなくて......」


俺は黙って聞くだけだった。


「こんなの私のわがままだけど、私はアレンさんとのお見合い......嬉しかったんです。Sweet☆Rainてみたアレンさんは凄い軽くて......でも、私が男の人苦手だと知って、克服出来るように手伝ってくれたりとか......凄く優しい人で。私、アレンさんが......」


「待って!」


霞ちゃんの話の途中に割って入る。


「それは、俺から言わせて欲しい。」


霞ちゃんは一瞬ビックリした顔をして、目には涙をためながら頷いた。


「霞ちゃん......いや。霞さん。俺は、佐々木アレンではなくて、西桜寺財閥の息子、西桜寺真斗です。世間知らずで馬鹿な俺だけど......こんな俺と一緒にいてくれますか?」


霞ちゃんは、何度も頷いてくれた。





俺は馬鹿で女好きだけど

誓うよ。

君だけを永遠に愛すると。