今日はバイトがない日だから、着物でも着よう。

あー。やっぱりSweet☆Rainの制服より着物の方が落ち着く......

正直言って、大学にも着物で行きたいもん。

まぁ、流石に無理だから諦めてるけど。



今日は良い天気だし

「散歩でも行くかぁ......」

俺は下駄を履いて外にでた。

近所の人はもう慣れたらしいが

初めて俺の格好を見た人は

観光にきた外国人が、着物をレンタルして、そこら辺を観光している。

というふうに見えるらしい。

だから、よく英語で話しかけられたり

「この店おススメだよ」

と声をかけられる。

親切なのはとても嬉しいのだが......

俺はクォーターってだけで、生まれも育ちも日本なんだが......

正直に言うと、英語は苦手分野に入る......

どちらかと言うと古文の方が得意だ。



なんて、考えながらあてもなく、道をただただ歩いていると


「テメェ等いい加減にしやがれ!」

などと、威勢のいい声が。

関わりたくねぇ......

とか思ったが、話を聞いていると

どうやら、女一名対男女数名らしい。

「これはフェアではないな......」

と、俺の古き良き日本の男の血が騒ぎ、声のする方へ歩いて行った。