今日は待ちに待ったハロウィンパーティー!


なんだけど


テンションは、低め......


だって、あれから信次とまともに会話してないんだよ。

お互いなんか、ギクシャクしちゃって気まずくて......

こんな事になるなら、あんな事言わなきゃ良かった!


「綾菜ちゃん?」

後ろから声がした。

ん?誰?

振り返ってみると

井澤雅哉さんが立っていた。

「どうしたの?」

「あー......今日が楽しみ過ぎて、昨日眠れなくて......」

と苦笑いをしながら言うと

綾菜ちゃんらしいねって笑った。


井澤雅哉さん......今でもかっこよくて優しくて......素敵な人だと思う。

だけど、ドキドキしない。

今私がドキドキするのは

信次と目があった時と

信次と話した時と

信次が頭撫でてくれた時と

信次が手を繋いでくれた時と

信次の事を考えた時......

「綾菜ちゃん?」

ハッ!

雅哉さんと話してたのすっかり忘れて、自分の世界に入ってた......


「なんでもないです!ごめんなさい......」

って言うと

雅哉さんはクスッと笑って

「信次の事が好きなんでしょ?」

へっ?

えっ?

えぇ!?

なんで......なんで知ってるの!?

私がアタフタしていると、雅哉さんはまた笑って

「綾菜ちゃんは分かりやすいんだよ。」

って......

もしかして私、思いっきり顔にでてた?


なんか、視線を感じたから、ソローッと視線の先に目をやると

佐々木アレンさん、五十嵐徹さん、菊地和希さんが立っていて......

怪しい微笑みを浮かべていた。

えっ?
もしかして、皆知ってるの?

私の心を読んだのか、三人はピースをしてきた。

うん......

知ってたんだね......

じゃあ、もしかして

信次も......!?