あ......

なんか、心地良い......


「ん......?......あれ?」

目を覚ました私は、周りをキョロキョロと見回した。

ここって

Sweet☆Rain......?


「起きたか?」

頭上から、信次の声がした。

「あ......うん。......って、えぇ!?」

私、信次に膝枕されてるぅぅぅ!

あ。そっか。

なんとなく心地良いと思ったのは、信次に膝枕して貰ってたからなんだ。


「なんだよ?」

「あ......いやー。膝枕にビックリして......」

って言ったら

変な奴って......

確かに変な奴かも知れないけど......

口に出して言わなくても......

あ。そういえば

「私、倒れたんじゃ?」

「あぁ。街中でな。本当にビックリしたぜ。」

あ。やっぱり?

私も倒れるとは思ってなかったんだけどねー。

「何度呼んでも起きないから、おぶってきた。」

そういう事だったのね。

んー。

ここで一つ疑問が......

「私、重くなかった?」

もし、重かったって言われたら、凄いショックだけど、なんか気になるんだよね。
あぁ!ダイエットしておくんだった。
今さら遅いけどさっ!


「......」

......。

「......別に重くなかったぞ?」

......

なんですか?その間......なんか凄い気を使ってくれているんじゃないかって、不安なんですけど......

でも、まぁ良いか。


「でも、何ともなくて良かった。」

信次が優しく私の頭を撫でた。

どうしよう。
また顔が真っ赤になっちゃうよ。

「気分が悪かったのか?」

って聞いてきたから

つい

「ドキドキし過ぎちゃったの!」

って言っちゃった。

「......え?」

あぁ!やばい!私......思わず......

ダメだ。今はこれ以上一緒にいたら、また倒れる。

私は、「失礼いたしましたー!」と叫んで

Sweet☆Rainから飛び出して行った。