来栖恭太郎は満月に嗤う

ビュン!

クレオの振るう鞭打とは、風切り音からして違った。

クレオがどれほど手加減していたのか。

俺がどれほど容赦ないのか。

この音だけで理解できる。

遠慮も躊躇もなく、リルチェッタの背中に振り下ろされる鞭!

「いぎぃっ!!」

彼女は悲鳴を上げる。

いや、悲鳴ではない。

最早呻き声というのが相応しかった。