アリカが腰に手を当てて、勝ち誇ったような顔で俺を見る。
「来栖恭太郎。これが何かわかって?」
「ああ」
別段慌てるでもなく、俺は返答する。
「ゴーレムだな。しかも最上級のストーンゴーレム…魔力で起動する石巨人だ」
俺も屋敷の蔵書で文献として見た程度の人造兵器だ。
だが人造兵器とは言っても、リルチェッタのようなフランケンシュタインの怪物とは訳が違う。
このゴーレムは命なき岩石から創造された、完全なる魔道兵器なのだ。
「並列世界で最強の名をほしいままにしている呪眼の魔女…その本家に保管されていたのを拝借してきたわ。あの魔女にもいずれ挨拶に伺わないとね。私の傀儡と化した魔女狩り将軍を殺ってくれた礼がまだだもの」
恨み言を口にするものの、アリカの表情に憤怒や憎悪といった類の感情は見られない。
むしろゴーレムを持ち出した事に対する俺の反応を楽しもうとしている節さえあった。
「どう?いつまでも取り澄ました顔してないで、別に驚いてたじろいてもいいのよ?ゴーレムだもの。絶望して命乞いしたって恥ずかしい事じゃないわ」
「来栖恭太郎。これが何かわかって?」
「ああ」
別段慌てるでもなく、俺は返答する。
「ゴーレムだな。しかも最上級のストーンゴーレム…魔力で起動する石巨人だ」
俺も屋敷の蔵書で文献として見た程度の人造兵器だ。
だが人造兵器とは言っても、リルチェッタのようなフランケンシュタインの怪物とは訳が違う。
このゴーレムは命なき岩石から創造された、完全なる魔道兵器なのだ。
「並列世界で最強の名をほしいままにしている呪眼の魔女…その本家に保管されていたのを拝借してきたわ。あの魔女にもいずれ挨拶に伺わないとね。私の傀儡と化した魔女狩り将軍を殺ってくれた礼がまだだもの」
恨み言を口にするものの、アリカの表情に憤怒や憎悪といった類の感情は見られない。
むしろゴーレムを持ち出した事に対する俺の反応を楽しもうとしている節さえあった。
「どう?いつまでも取り澄ました顔してないで、別に驚いてたじろいてもいいのよ?ゴーレムだもの。絶望して命乞いしたって恥ずかしい事じゃないわ」


