俺の耳からあの歌声が離れなくなっていた。
気づけばその歌を口ずさむ。
登校中に何度も繰り返していると、
川島が毎回「また飛びおった。」と
笑いながら言っていた。
川島と俺は別のクラスなので、
学校へ行くと別れた。
川島のいない時間は
とてもつまらなかったが、
『李乃』のことを想うと
楽しくて仕方なかった。
早く休み時間になって、
李乃のいるクラスを探さなきゃな。
そんなことだけをただボーっと考えていた。
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