『そのかわりに…』


直人は私の事を真っ直ぐに見つめてきた


『…何?』


私の耳元に近づいて、


『朝まで離さないから』


と、今まで聞いた事の無い甘い声で直人はささやいた


『それでもいいよ…』


『でもその前に…』


直人は立ち上がった


『ご飯作ったから、とりあえず食べよ?』


『うん…』