From:Kengo...
コンビニに着くと俺はカゴを持つ。
「ん、」少し拗ねたように、恵奈は俺に
チョコレートアイスを差し出す。
あ、こいつ今日バニラ食いてぇんだ。
「お、チョコ?あーどうしよっかな・・
やっぱ俺もチョコにしよっかなー?
恵奈、バニラじゃ嫌?チョコくれよっ」
「え・・?け、健吾がチョコ食べたいなら
アタシは、バニラでもいいよー・・?」
あからさまに嬉しそうな顔しやがる。
恵奈は、俺の真似みたいだって思って
バニラが食べたくても違う味を選ぶ。
俺だってホントはバニラがいいけど、
恵奈が喜ぶほうが嬉しい。
「健吾ー、バニラ美味しいよっ♪あ、でも
チョコも食べたい!一口ちょうだいっ」
「おー、うめぇぞ!食え食えっ!!」
俺のカップから一口とは思えない量を
スプーンですくった恵奈は俺を見て笑う。
俺も自然と笑う。・・俺は、恵奈が好きだ。