「・・・東城君っ・・・付き合ってくださいっ!」


3分くらい呆然が続き、俺は初めて言葉を発した。


「え・・・・俺・・?」


馬鹿が口にする発言。
相手の子も驚いていた。

すると、その子はまた顔を真っ赤にして答えた。


「・・・はいっ・・・」


相手にしてみれば、きっとすっごく勇気のある言葉だったのだろう。
でも俺はそんなことは気にせずに、軽々とその子に伝えた。


「ごめん。俺、彼女つくんねーから。」



俺はこの言葉を毎日繰り返し発してる。
簡単にいえば、口癖のようなものだな。


「おいおい愁哉っ!」


突然出てきたのは親友の海璃。

「お前、女の子泣かすなよー!」


俺の名前は、東城愁哉。
正直に言うと・・・・・・・




女が嫌いだ。




ってこと海璃は知ってるはずなんだけど・・・


「うっせーなぁ・・無理なんだよ・・」

「ってことで、ごめんねー」

海璃はその子に優しく声をかけた。

するとその子は逃げるように帰って行った。


「優しくしないと彼女できねーぞ?」


「は?彼女?・・・・んなもんいらねーよ。」


彼女なんて考えたこともない。


つーか、女嫌いの俺がなぜ彼女を作るんだ?

「・・・愁哉・・・」

「なんだよ・・急に・・・・・」


海璃は、溜息をつき俺に一言いった。



「お前・・・・・・・自覚しろよな・・・・」