まだ翔先輩の負けが信じられない。
お願い。これが夢だと嘘だと言って・・そんな視線で翔先輩を自然と見てしまう。
でも・・・翔先輩は
会場を後にする間・・・一度もあたしのほうを・・・誰一人としてギャラリーの人を見ようとはしなかった。
それがあの賭けの大きさを改めてあたしに感じさせた。
それを感じたのはあたしだけじゃない。
それはきっと翔先輩も同じ・・・いやもしかしたら翔先輩のほうが大きいかもしれない。
婚約までしてる子供が翔先輩でもない・・・ただの幼馴染から告白される。
そんな姿、私の親が・・・どんな親がみたって不愉快に決まってる。

