〔完〕本当の愛をあたしに教えて


「優奈ごめん・・・・
 本当にごめん。こんなこと言わない方が
 よかったに決まってるのに・・」


あたしの顔を見つめる零華の
顔もだんだん引きつっていく。



「・・・大丈夫。
 翔先輩なら絶対大丈夫。」


泣きそうになる気持ちを抑え、
翔先輩を信じることに決めた。


でも恐くて恐くてしかたない。


誰かに助けてほしいほど・・
逃げ出したいほど辛い。



「そうよね・・
 
 あっ時間が・・・優奈もう試合
 始まってるかも、急がないと。」


教室の時計を見る。

もう隆臥が出て行ってから
一時間も経っていた。



そして教室を出る。

試合を見たほうがいいのか・・
今のあたしにはわからない。

でも今のあたしには
見て、願うことしか出来ない。


ただ翔先輩の勝利だけを祈って。