〔完〕本当の愛をあたしに教えて


さっきよりは落ち着いた口調で
零華が静かに話し始めた。



「あたし、おかしいと思ったのよ。
 だって大倉が先輩に宣戦布告だなんて
 必ず優奈が絡んでいるに決まってる。

 なのにそれを大倉は隠そうとする。

 
 そうそう、あたし聞いたんだけど・・」



「・・・何を?」



お願いいいことであって・・・



「大倉って二年ぐらい、バスケで
 留学してたことあったらしいのよ。

 だからじゃない?
 翔先輩が保障は出来ない。
 言ったの。

 
 関東選抜の翔先輩と
 バスケ留学の経験の大倉・・

 
 もしかしたら上手なのは大倉の方か
 もしれないし・・・・」



見る見るうちにあたしの顔は
きっと引きつっていったのだろう。

もちろん自分では見ることが出来ない。


でもわかる。


心だって折れそうなほど
辛くなっているから・・