〔完〕本当の愛をあたしに教えて


二人の間に重々しい空気が
流れ続ける中

三度目・・・
教室のドアが開く音が響いた。



「・・・優奈っ!!
 バスケの決勝、見にいこう・・」


勢いよくドアを開け
途中までそんなこと言ってたのに・・


翔先輩の存在を見つけた
瞬間には・・



「・・えっ!?
 先輩、もう試合始まりますよ!?」



隆臥がこの教室から出て行った
あれから結局何分の間・・


この空気は流れ続けたのだろうか。


気づかないうちに時は
流れていた。


だれにも気づかないような速さで。



「そうだね。
 じゃあ、優奈。また後で。」



今度のドアの音は・・
今日で1番小さな音だった。


まるで翔先輩の気持ちを表すように。


でも今のあたしには・・
願うことしか出来ない。


ただ、翔先輩が勝ってくれることを