〔完〕本当の愛をあたしに教えて


「じゃあ優奈、決勝は見に来てね。」


「・・・やっぱり行かなきゃ」


「当たり前だから!!
 優奈が見ないんなら、誰も見る必要
 ないんだし。」


「・・・・・・」


「大丈夫だって。
 優奈は別に何もしなくてもいい。
 ただ見ててくれればいいんだからさ。」



「……はぁ。でも翔先輩なら余裕に勝てますよね?」


翔先輩は関東代表にも選ばれてるし、隆臥になら余裕で勝てるはず。

でも……

「保証は出来ないかな。隆臥だってそれなりに上手いし」


「えっだって翔先輩は……」


「もちろん、全力でやるよ。あーなった以上やるしかないし」


いつになく弱気な翔先輩の声。それを聞いて不安になっていく。

「先輩!!自信ないならあんなこと約束しないでくださいよ。」

つい出てしまった本音。


「あぁ。約束しない方がよかったのかもな。」


この言葉であたしはさらに不安になる。

「…ならどうしてそんなやく」


「今、潰さなきゃ行けないんだよっ。」


あたしの言葉を遮った翔先輩の言葉。

叫ぶような声はクラスを越えて廊下にも響いていた。