〔完〕本当の愛をあたしに教えて


「憶えているかしら・・・
 翔が10才のときだったかしら・・」


今から7年前・・
あたしは9才・翔先輩は一つ上だから
10才だった。


翔先輩のお母様の話によれば・・


あのときあたしと翔先輩は
出会っていたらしい。


ロンドンでのバイオリンのコンクールで



あのときあたしはバイオリンの
コンクールでロンドンまで来ていた。


その会場で・・あたしの音楽を
聞いていたのが翔先輩だったらしい。


もちろん、実際には会ったことは
ないからあの学校行事が初対面だった。


「翔はね、あなたのバイオリンにとても
 心を惹かれていったの。

 それでわざわざあなたのことを佐々木に
 調べさせたのよ。
 今思えばあの頃から翔はあなたの
 ことが好きだったのね。」


そして優しくあたしに微笑むお母様