〔完〕本当の愛をあたしに教えて


「では私たちは開会式にでも・・」


「そうですわね。 
 翔、ちゃんと挨拶なさるのよ。」


「・・・はい。もちろんです。」


翔先輩はこれからの開会式で
生徒会長として選手宣誓をする。

きっとこのことをお母様は言っている
のだろう。



「では行きましょうか。」


四人で部屋を出る。


そしてすぐに翔先輩のお母様に
止められた。


「奥様、少しの間優奈さんをお借りし 
 てもよろしいでしょうか?」


「え・・はい。かまいませんが。
 私たちは開会式がありますので
 先に行っていますから。」

「わかりましたわ。
 感謝します。」



「母さん、優奈に余計なこと
 言わないでくれよ。」


「あら・・言われてやましいことでも
 何かしたの?」


「するわけないだろう。
 じゃあまた後でね。 」

あたしと翔先輩のお母様を置いて
二人は第一体育館へと向かった。