「なんだよ・・・
 なんか言い方がこれで終わり・・
 みたいなでイヤなんだけど?」


「・・・そんなことないですよ!!」


「・・・ならイイんだけど。」


あたしが否定したのに・・・
なぜかまだ不安そうな顔をしている
翔先輩・・・


絶対・・絶対別れるなんてことは
言わないのに

・・・言えないのに。


今のあたしには翔先輩がいないと
心から笑えないし生きている心地がしない。


せっかく楽しいと思える
人生になってきたんだから・・


この気持ち・・・
ちゃんと翔先輩に伝えられれば
いいのになぁ。


言葉にいえない代わりに・・
あたしは繋いでいる手を

もっと・・・もっと強く握った。


せっかく掴んだこの幸せ・・
そして大きな愛。

絶対、誰にも渡せない。