「優奈、こっちおいで。」
あたしを呼ぶこの声は
やっぱり翔先輩だった。
驚きながらもあたしは翔先輩のいる
ところまで向かった。
翔先輩はすぐ近くにあった
ベンチにあたしを座らせ、自分も
あたしのとすぐ隣に座った。
ブラウンの綺麗な髪の毛の先が
汗で少し濡れていた。
翔先輩は、タオルで顔を拭きながら
「優奈、どうしてここにいたの?」
それはあたしも知りたいですよぉ。
どうして翔先輩がここにいるんですか?
てっきり、なんか堂華の用事があると
思ってたのに・・
「話せば長いんで・・・
簡単に言うと、歩いて帰ることに
なったので・・・」
「まぁ、よくわかんないけど
いっか。」
「よくわかんなくて大丈夫ですよ。」
「ならいいけど・・・」
「翔先輩こそ、どうしてここで?」

