〔完〕本当の愛をあたしに教えて


「翔先輩、そっちは楽しいですか?」

涙をこらえながら必死に出した言葉が
これだった。


寂しい、会いたい。

なんて今のあたしには言う勇気が
なかった。


「うん、こっちもまぁまぁかな
 でも、優奈に会えないのが寂しいよ。」



電話の向こうでそう、囁くように聞こえた
言葉・・・


これに落とされない女の人は世の中に
存在するのか・・?


あの、美しい顔立ちとスタイルで
そして・・・この何度も聞きたくなる
ような声


すべてを・・・すべてをかけ備えている
それが、翔先輩だ。


あたしに持っていないものをたくさん
もっている。


・・・・この言葉を・・
翔先輩の言葉を信じていいですか?