ブルブルブルッ・・・・・
携帯の電話が鳴っている
少しの期待と不安を抱えて、
受話器のボタンを押す・・・・・
「もしもし、優奈?
俺だよ、翔。」
このとき不安が一気に期待に変わったん
だ。
「ハイ。
そっちはもうイギリスに着いた
んですか? 」
「さっきホテルに着いたばっかりだよ。
優奈がさぁ、俺がいなくて寂しがってる
と思って一番に電話したんだよ~。」
翔先輩の声は、長旅だったのに
疲れた様子もなくいつものあたしが
聞きなれている声だった。
あたしはこの声に凄く安心したんだ。
「大丈夫ですよ。
でも、一人だと広すぎて困ってますよ。」
あたしは笑うように、
我慢するように言った。

