本を選ぶあたしの後ろから囁くように
聞こえる声・・・
もしかしてお化け・・・・
ゆっくりと後ろを振り返ると・・・
「えっ、翔先輩!?」
ち、近すぎる・・・
あたしのすぐ目の前に翔先輩がいる。
翔先輩の声を聞いたのはこのときが
初めてだった。
いつもは見てるだけだったし
翔先輩は好んで自分から目立つような
人じゃなかったから声も
聞いたことがなかった。
通りで、翔先輩だと気づかなかった
わけだ・・・
あたしは一人、こうやって納得していた
のであった。
「君1年生だよね?
こんなところでサボっちゃったりして。」

