〔完〕本当の愛をあたしに教えて


でも、翔先輩は確かにあたしの前で
止まっていた


あたしはただ翔先輩を見ることしか
出来なくて


翔先輩の黒い瞳の中に映るあたしの顔


それだけは確かだ


でも、翔先輩も何も話そうとしない


どうにかしてよ~


みんなににらまれてる・・・
周りを見ると翔先輩のファンの先輩たちが
あたしをにらんでいる・・・


でも、結局だれも助けてくれない



そう思ったとき・・・


「ねぇ、名前教えてよ。」


そう聞こえた。
あたしにだけ聞こえるような
小さな声で・・・


翔先輩が・・・