「ほんま楽しかったです。こんな充実した日はないかもしれんですよ。」


わたしはまだ興奮が収まってなくて帰りの渋滞の中でもはしゃいでた。

志水さんもタバコに火をつけ、笑いながら


「俺もほんま楽しかったわ~。付き合ってくれてありがとな~。」


こんなことを言うから慌てて


「こっちのセリフですっ!!ほんま連れてってくれてありがとうございました。」


笑顔で答えた。


「いえいえ♪里美ちゃんめっちゃええ顔しとったで~。今日は特に。でも2人で遊び行ったなんて山崎さんにバレたら俺、ブッ飛ばされるかもしれへんな~。秘密にしといてな。(笑)」


「なんでブッ飛ばされるんですか(笑)。」


「山崎さんも里美ちゃんお気に入りやからな~。」


山崎さんも…。

他は誰なんだろうって思ったけど、志水さんだって思っていいのかな?


「お気に入りって…。趣味わるっ!!」


そう言いながらだんだんすいてきてた道を通ってわたしたちは食事をするため焼肉を食べに行った。


「夏はスタミナや!!」


という志水さんについて行っただけだけど。



この日、志水さんはUSJから焼肉まで全てのお金を出してくれた。


「かわいい妹のためや。惜しくもなんともないわ。」


って言って。

お兄ちゃんがまた出来たんだってわたしはこのとき思っていた。