安東隆海サイド


アイツらにやっと解放された俺達は、久し振りに二人で家に帰った。

舞波が

「誰かに見られたりしない?」

って心配してから、変装した。

まぁ、かえって目立ったけど。

でもさ、変装してまでも、舞波と一緒に帰りたかったんだよ。



「家に寄ってく?」

って俺が聞いたら、舞波は黙って頷いて......

舞波が俺の部屋に来るのも久し振りだよな。



......

自分で言うのもなんだけど、汚いな......

少し片付けておけば良かったか......



「また......夜ご飯とか作ってあげますね。」

って、舞波が言ったから、頭を撫でながら

「楽しみにしてるよ。」

って言った。

いや。本当に楽しみにしてるから。
舞波が作った料理は何でも美味しいし!



「早速、何が食べたいですか?」

って、舞波が聞くから

俺はニッコリ笑って

「舞波が良いかなぁ。」

って言ったら

舞波は凄い顔を赤くして、あたふたしてて......

そんな舞波が凄い可愛くて、思わず抱き締めてキスしたくなったけど、グッと我慢した。