先生は、約束してくれた通り、前みたいに明るく接してくれるようになった。

今はそれだけでも凄い嬉しい......



「......な......舞波!」
亜希が、耳元で大声を出して私の名前を呼んだ。

「えっ......!?」

「今練習中だよ?」

あ。
そうだった......
今、練習してたんだ......

「ごめんなさい。監督。」

亜希は、貴族役と急遽監督もやる事になったんだ。



「あはは。七瀬!何か考え事してたのかぁ?」

黒いマントを被った先生が、ポンッと私の頭に手をおいた。



「はいはーい。練習再開しますよー。」

「はーい!」



その後、私達は2時間みっちりと練習をした。