Love Step

朝倉ホテルのきらびやかなエントランスにタクシーが停まり杏梨は物思いから我に返った。



料金を支払いタクシーを降りるとホテルの係員がドアの前に立ち頭を下げている。



杏梨は気後れしながら頭をぺこり下げて回転ドアに向かった。



回転ドアを抜けると、ため息が出るくらい大きなクリスマスツリーがどーんと目に飛び込んできた。



すごいっ!4メートルはありそう。




雪哉を探そうと辺りをキョロキョロする。



ロビーやラウンジには思ったより人多い。



着飾った人たちがたくさんいるが、年配や見るからにセレブの男女で自分が場違いな感じがした。



ゆきちゃん、わたしがいてもおかしくないホテルにしてくれれば良かったのに……。



雪哉はまだ来ていないようだった。



待ち合わせ時間まであと5分。