Love Step

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家に戻るとゆっくりバスタブに浸かった。



凍えるほど寒かった外ですっかり身体が冷え切っていたので、ジャスミンのオイルをたらしたお湯に浸かるのは気持ちが良く眠ってしまいそうになった。



わたしって幸せだな~ いろいろあったけれど今はすごく幸せ♪





雪哉の為に雪哉を思いながら杏梨は琴美から貰ったドレスに着替えた。



壁時計を見ると18時20分。



「いけないっ!遅刻しちゃう」



純白のカシミアのハーフコートを急いで着る。



ボレロと同じ素材のベロア地のパーティバックを手にして玄関を出た。



マンションの外に出ると駅に向かった。



今日は贅沢に電車ではなくタクシーだった。



少し待ってタクシーの後部座席に乗り込むとホッとする。



ここからなら15分くらいで着くはず。



ふと窓の外を見ると白いものがちらついた。



「あっ!雪」



暖冬でホワイトクリスマスは無理だと思っていた杏梨は雪を見て嬉しくなった。