* * * * * *
夕食のカレーを作るためにジャガイモの皮をむいている時も琴美の事を考えてしまう。
あの優しさは演技だったのかな……。
でも演技だけで出来るものなのかな……。
「いたっ!」
ジャガイモが滑って親指を包丁で傷つけてしまった。
血が滲んできた親指を急いで口に持っていく。
「たいしたことない」
それほど深くはないから絆創膏を貼っておけばすぐ治るだろう。
一時、夕食を中断して気持ちを入れ替えるために峻から貰った小説を読むことにした。
* * * * * *
「出て行けってどういうことなんだよ!」
叫んだのは琴美の年下の彼氏、あきらだ。
「もうここへは来ないで」
琴美は表情を変えずにあきらを見て言う。
「だからどういうことって聞いているだろう!?」
あきらは琴美に詰め寄る。
「だって、彼女がいるんでしょう?」
「あれはただのガールフレンドだよ 琴美は恋人 大事な恋人だよ」
腕が伸び抱き寄せようとする。
琴美は一歩下がる前にあきらに抱きしめられる。
「信じてくれよ 琴美だけなんだよ 愛しているのは」
顎に手をかけて上を向かせ唇を重ねる。
琴美はされるままにあきらのキスを受け入れた。
このままずるずると関係を続けてしまうの……?
キスを受け入れながら頭の中ではぼんやりそんな事を思っていた。
「たっぷり愛してやるよ 俺が本気だってこと」
あきらは真面目な表情で言うと琴美を抱き上げ寝室へ連れて行った。
夕食のカレーを作るためにジャガイモの皮をむいている時も琴美の事を考えてしまう。
あの優しさは演技だったのかな……。
でも演技だけで出来るものなのかな……。
「いたっ!」
ジャガイモが滑って親指を包丁で傷つけてしまった。
血が滲んできた親指を急いで口に持っていく。
「たいしたことない」
それほど深くはないから絆創膏を貼っておけばすぐ治るだろう。
一時、夕食を中断して気持ちを入れ替えるために峻から貰った小説を読むことにした。
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「出て行けってどういうことなんだよ!」
叫んだのは琴美の年下の彼氏、あきらだ。
「もうここへは来ないで」
琴美は表情を変えずにあきらを見て言う。
「だからどういうことって聞いているだろう!?」
あきらは琴美に詰め寄る。
「だって、彼女がいるんでしょう?」
「あれはただのガールフレンドだよ 琴美は恋人 大事な恋人だよ」
腕が伸び抱き寄せようとする。
琴美は一歩下がる前にあきらに抱きしめられる。
「信じてくれよ 琴美だけなんだよ 愛しているのは」
顎に手をかけて上を向かせ唇を重ねる。
琴美はされるままにあきらのキスを受け入れた。
このままずるずると関係を続けてしまうの……?
キスを受け入れながら頭の中ではぼんやりそんな事を思っていた。
「たっぷり愛してやるよ 俺が本気だってこと」
あきらは真面目な表情で言うと琴美を抱き上げ寝室へ連れて行った。


