Love Step

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「む、無理……無理です!遼平さん!いくらなんでも無理です!」



雪哉に呼ばれ話を聞いた杏梨は、びっくりして大きく首を横に振りながら後ずさりをする。



「杏梨ちゃん!お願いだよ!俺を、いや、店を助けると思ってお願いだよ!」



店を助ける……。



各美容店が参加するヘアーカタログの雑誌なので失敗するわけには行かない。



第2の雪哉として売り出している遼平だ。



お客様に是非やってもらいたいと思わせなくてはならない。



「……わたしに出来るかな……?」



今からではイメージどおりのモデルが見つからない。


遼平さんはわたしがイメージどおりだと言う……。


必要とされているのならやろうと思った。


ちゃんとできるかどうか不安はいっぱいだったけれど。



「わぁお!!!ありがとう!杏梨ちゃん!」



遼平は飛び上がって子供のように喜んだ。