「でも、色々聞きたいんだもん お仕事の邪魔はしないからいいでしょう?琴美さんに電話で確かめてから行くから」
まだ夏休みも残っている。
腕も自由にならないから残りの夏休みは退屈になってしまうが、琴美に話を色々聞けることで残りの夏休みが充実したものになると思った。
「彼女が好きなのかい?」
「うん、良い人だよね 優しいし わたしの事、妹みたいって言ってくれたの」
杏梨が琴美に寄せる信頼度を見て雪哉は頭が痛くなった。
確信がないまま、今琴美の事を言わない方がいい。
「杏梨、信頼しすぎてもいけないよ?他人なのだから」
「ゆきちゃん、その良い方、なんか変だよ?」
自分の信頼している人を信頼しすぎてはいけないと言われて気分が悪い。
「とにかく……彼女と会うときは俺も同席するから」
「ゆきちゃん!何を言ってるの?ゆきちゃんは忙しいでしょ?そんなの無理だよ」
「彼女はスタッフの間でトラブルばかり起こしているんだ だから距離を置いて欲しい」
「そんな……良い人なのに……」
「話はこれでおしまいにしよう」
「でもっ!」
杏梨が納得できないと口を開いた時、入り口で「失礼します」と仲居の声がした。
まだ夏休みも残っている。
腕も自由にならないから残りの夏休みは退屈になってしまうが、琴美に話を色々聞けることで残りの夏休みが充実したものになると思った。
「彼女が好きなのかい?」
「うん、良い人だよね 優しいし わたしの事、妹みたいって言ってくれたの」
杏梨が琴美に寄せる信頼度を見て雪哉は頭が痛くなった。
確信がないまま、今琴美の事を言わない方がいい。
「杏梨、信頼しすぎてもいけないよ?他人なのだから」
「ゆきちゃん、その良い方、なんか変だよ?」
自分の信頼している人を信頼しすぎてはいけないと言われて気分が悪い。
「とにかく……彼女と会うときは俺も同席するから」
「ゆきちゃん!何を言ってるの?ゆきちゃんは忙しいでしょ?そんなの無理だよ」
「彼女はスタッフの間でトラブルばかり起こしているんだ だから距離を置いて欲しい」
「そんな……良い人なのに……」
「話はこれでおしまいにしよう」
「でもっ!」
杏梨が納得できないと口を開いた時、入り口で「失礼します」と仲居の声がした。


