雪哉はけだるげに立ち上がると杏梨に近づき顎に手を触れた。
血色の良いピンクの唇にキスを一つ落とす。
触れるだけのキスだ。
「先に布団に行ってて 店に電話するから」
時刻はまだ9時だ。
店が終わるのは8時だが、だいたい10時頃までめぐみや遼平は仕事をしている。
「うん」
杏梨は頷くと隣の部屋に入って行った。
先ほど座っていたイスにもう一度腰掛けた雪哉は店の電話ではなくめぐみの携帯に電話をかけた。
『はい めぐみです 雪哉さん、楽しんでいますか?』
「あぁ 楽しんでるよ」
その声は本当に楽しそうにめぐみに聞こえてきた。
『店の方は心配しないでくださいね』
「ありがとう 助かるよ ところで黒田さんはどう?」
『今日は真面目にやっていたようです 従業員とのトラブルの報告も聞かなかったし、様子を見に行ったときは接客中でした』
「そうか……ありがとう お疲れ様」
携帯電話を切るとイスの背に身体を預ける。
色々考えても仕方ない。
ヒロが戻って調査するまで彼女を注意深く見ているしかないな。
血色の良いピンクの唇にキスを一つ落とす。
触れるだけのキスだ。
「先に布団に行ってて 店に電話するから」
時刻はまだ9時だ。
店が終わるのは8時だが、だいたい10時頃までめぐみや遼平は仕事をしている。
「うん」
杏梨は頷くと隣の部屋に入って行った。
先ほど座っていたイスにもう一度腰掛けた雪哉は店の電話ではなくめぐみの携帯に電話をかけた。
『はい めぐみです 雪哉さん、楽しんでいますか?』
「あぁ 楽しんでるよ」
その声は本当に楽しそうにめぐみに聞こえてきた。
『店の方は心配しないでくださいね』
「ありがとう 助かるよ ところで黒田さんはどう?」
『今日は真面目にやっていたようです 従業員とのトラブルの報告も聞かなかったし、様子を見に行ったときは接客中でした』
「そうか……ありがとう お疲れ様」
携帯電話を切るとイスの背に身体を預ける。
色々考えても仕方ない。
ヒロが戻って調査するまで彼女を注意深く見ているしかないな。


