杏梨は女将が入れてくれたお茶を飲んでいた。
目の前にはくつろいだ雪哉がいる。
「お菓子もあるよ」
雪哉が菓子器を杏梨の前に置く。
菓子器の中に数種類のお菓子が入っている。
どれもこの地方のお菓子のようだ。
「ゃ、やめておくの」
「ん?まだお腹がいっぱい?」
「それもあるけど……」
一緒に暮らしているのに今日はなんだか緊張してしまう。
お茶を飲む杏梨の心臓はドキドキしていた。
浴衣を着ていつもと雰囲気の違うゆきちゃんのせいだ。
わたしはこんなにドキドキしているのに平然としているゆきちゃんがずるいと思ってしまう。
おもむろに雪哉が立ち上がり杏梨の横へ来て隣に座る。
「?」
「ここを触ってみて」
そう言って手を置いたのは心臓の上。
杏梨はそっと手を伸ばして浴衣の上から触れた。
触れた手は雪哉の手に包み込まれる。
「ドキドキしているだろう?」
「……」
「杏梨とこんなシチュエーションになった事がないから少し緊張している」
「……ゆきちゃんが緊張?そんなことないよ」
「もちろん緊張するよ」
杏梨の緊張を見て取った雪哉は自分も緊張しているからリラックスして欲しい気持ちで言った。
雪哉は自分の膝の間へ引き寄せた。
目の前にはくつろいだ雪哉がいる。
「お菓子もあるよ」
雪哉が菓子器を杏梨の前に置く。
菓子器の中に数種類のお菓子が入っている。
どれもこの地方のお菓子のようだ。
「ゃ、やめておくの」
「ん?まだお腹がいっぱい?」
「それもあるけど……」
一緒に暮らしているのに今日はなんだか緊張してしまう。
お茶を飲む杏梨の心臓はドキドキしていた。
浴衣を着ていつもと雰囲気の違うゆきちゃんのせいだ。
わたしはこんなにドキドキしているのに平然としているゆきちゃんがずるいと思ってしまう。
おもむろに雪哉が立ち上がり杏梨の横へ来て隣に座る。
「?」
「ここを触ってみて」
そう言って手を置いたのは心臓の上。
杏梨はそっと手を伸ばして浴衣の上から触れた。
触れた手は雪哉の手に包み込まれる。
「ドキドキしているだろう?」
「……」
「杏梨とこんなシチュエーションになった事がないから少し緊張している」
「……ゆきちゃんが緊張?そんなことないよ」
「もちろん緊張するよ」
杏梨の緊張を見て取った雪哉は自分も緊張しているからリラックスして欲しい気持ちで言った。
雪哉は自分の膝の間へ引き寄せた。


