雪哉はアイスクリームだけを遠慮して、ブラックコーヒーを飲んでいた。
「ちょっと自己嫌悪に……」
「突然に自己嫌悪?何を考えていた?」
「あのね……食べ過ぎちゃったなって ダイエットをする決意」
「ダイエット?まったくする必要なし それに今日の旅館の料理は最高らしいよ?せっかくなのに食べないのはもったいないだろう?」
「じゃあ、帰ったらする」
杏梨の決意に雪哉は苦笑いを浮かべた。
たぶん、3日坊主に終わるだろう。
「杏梨」
雪哉は杏梨の顔に顔を近づけた。
「?」
「アイスが付いている」
「えっ」
杏梨は手で拭おうとすると、雪哉に手を掴まれ止められた。
口の端に付いていたアイスクリームが雪哉の舌で舐めとられる。
そしてあっけにとられた杏梨の口が塞がれた。
みんなが往来する場所でキスされて目を閉じる事も出来ずにただ驚くばかりだ。
「ゆ、ゆきちゃんっ!」
「ごちそうさま」
愉快そうに笑った雪哉は立ち上がり杏梨へ手を差し出す。
頬を赤らめて雪哉に手を差し出した左手には昨晩にもらったピンクダイヤが輝いている。
サイズもぴったりで見事としかいいようのない指輪だった。
「ちょっと自己嫌悪に……」
「突然に自己嫌悪?何を考えていた?」
「あのね……食べ過ぎちゃったなって ダイエットをする決意」
「ダイエット?まったくする必要なし それに今日の旅館の料理は最高らしいよ?せっかくなのに食べないのはもったいないだろう?」
「じゃあ、帰ったらする」
杏梨の決意に雪哉は苦笑いを浮かべた。
たぶん、3日坊主に終わるだろう。
「杏梨」
雪哉は杏梨の顔に顔を近づけた。
「?」
「アイスが付いている」
「えっ」
杏梨は手で拭おうとすると、雪哉に手を掴まれ止められた。
口の端に付いていたアイスクリームが雪哉の舌で舐めとられる。
そしてあっけにとられた杏梨の口が塞がれた。
みんなが往来する場所でキスされて目を閉じる事も出来ずにただ驚くばかりだ。
「ゆ、ゆきちゃんっ!」
「ごちそうさま」
愉快そうに笑った雪哉は立ち上がり杏梨へ手を差し出す。
頬を赤らめて雪哉に手を差し出した左手には昨晩にもらったピンクダイヤが輝いている。
サイズもぴったりで見事としかいいようのない指輪だった。


