「ゆきちゃん♪あのお餅みたいなの、食べたいっ!串焼きも!あ~ でもソフトクリームも食べたいな どうしよう」
売店の前に屋台が出ていて、お腹をくすぐる匂いに杏梨は目を輝かせた。
右腕が不自由な事をまったく気にしてはいないようだ。
その無邪気な姿に雪哉は端整な顔をゆるませる。
美形なだけに冷たい印象を与えてしまうが、少し笑っただけで柔らかい雰囲気に変わる。
そこが、雪哉ファンにはたまらないところだろう。
「ゆきちゃん、どうしよう……」
ストローハットが飛ばないように左手で押さえて少し後ろにいる雪哉に振り返る。
「食いしん坊だな 全部食べれば?」
「じゃあ、とうもろこしも食べるっ!」
嬉しそうに雪哉の手を握ると、目的の店に向かった。
* * * * * *
「おなかいっぱ~い♪」
アイスクリームの最後の一口のコーンを口の中へ放り込むと満足げにお腹を押さえた。
食べ過ぎちゃったかな……。
自分のすごい食欲に呆れる。
昨日もママの手料理を食べ過ぎちゃったのに。
この手だから運動も出来ないし……確実に太っちゃう?
やばっ!やばいよ ダイエットしなきゃ。
お腹の苦しさに我に返った。
「なに百面相しているの?」
雪哉がおかしそうに聞く。
売店の前に屋台が出ていて、お腹をくすぐる匂いに杏梨は目を輝かせた。
右腕が不自由な事をまったく気にしてはいないようだ。
その無邪気な姿に雪哉は端整な顔をゆるませる。
美形なだけに冷たい印象を与えてしまうが、少し笑っただけで柔らかい雰囲気に変わる。
そこが、雪哉ファンにはたまらないところだろう。
「ゆきちゃん、どうしよう……」
ストローハットが飛ばないように左手で押さえて少し後ろにいる雪哉に振り返る。
「食いしん坊だな 全部食べれば?」
「じゃあ、とうもろこしも食べるっ!」
嬉しそうに雪哉の手を握ると、目的の店に向かった。
* * * * * *
「おなかいっぱ~い♪」
アイスクリームの最後の一口のコーンを口の中へ放り込むと満足げにお腹を押さえた。
食べ過ぎちゃったかな……。
自分のすごい食欲に呆れる。
昨日もママの手料理を食べ過ぎちゃったのに。
この手だから運動も出来ないし……確実に太っちゃう?
やばっ!やばいよ ダイエットしなきゃ。
お腹の苦しさに我に返った。
「なに百面相しているの?」
雪哉がおかしそうに聞く。


