* * * * * *
翌朝、貴美香と春樹はマンションを後にした。
雪哉の愛車は首都高速道路を抜け、関越道に入る。
真夏の日差しが入り込んでいるが、エアコンで快適な温度になっている。
そんな快適な車の中、助手席に座る杏梨は眠っていた。
入院して体力が落ちたようだった。
たっぷり眠った方が良いと、車内にはクラッシックの静かな曲が流れていた。
平日とあって関越道は空いている。
頭の包帯は取れている。
右手のギプスは雪哉の目にはまだ慣れない。
これから数ヶ月間、外せないらしい。
可哀想に……。
不意に琴美の顔を思い出し、眉と眉の間に皺が出来る。
これから行く温泉でリラックスしてくれればいい。
途中のパーキングエリアに入ると眠っていた杏梨の目がパチッと開いた。
「ん……もう着いたの……?」
「いや、まだだよ お腹空かないかい?」
パーキングスペースに車を停めた雪哉は杏梨のシートベルトを外す。
「お腹空いたっ♪」
雪哉は笑みを浮かべると後部座席からストローハットを取ると杏梨の頭にかぶせた。
翌朝、貴美香と春樹はマンションを後にした。
雪哉の愛車は首都高速道路を抜け、関越道に入る。
真夏の日差しが入り込んでいるが、エアコンで快適な温度になっている。
そんな快適な車の中、助手席に座る杏梨は眠っていた。
入院して体力が落ちたようだった。
たっぷり眠った方が良いと、車内にはクラッシックの静かな曲が流れていた。
平日とあって関越道は空いている。
頭の包帯は取れている。
右手のギプスは雪哉の目にはまだ慣れない。
これから数ヶ月間、外せないらしい。
可哀想に……。
不意に琴美の顔を思い出し、眉と眉の間に皺が出来る。
これから行く温泉でリラックスしてくれればいい。
途中のパーキングエリアに入ると眠っていた杏梨の目がパチッと開いた。
「ん……もう着いたの……?」
「いや、まだだよ お腹空かないかい?」
パーキングスペースに車を停めた雪哉は杏梨のシートベルトを外す。
「お腹空いたっ♪」
雪哉は笑みを浮かべると後部座席からストローハットを取ると杏梨の頭にかぶせた。


