なんだか不安な気持ちが広がっていく……。
「……ゆきちゃん、風邪移っちゃうかもしれないけど、一緒に寝てもいい……?」
「もちろんいいよ 杏梨の風邪なら喜んで移るさ 俺のベッドへ行こう」
雪哉は薄い上掛けのまま、杏梨を抱き上げた。
杏梨の腕が雪哉の首に回り、甘えるように胸に頬を付けた。
「ゆきちゃん……ありがとう……」
ベッドに連れて行ってもらい、目を閉じていた。
目を閉じていても眩暈のような感覚は残っている。
「疲れが出たのかもしれないな 本当に食べれない?何かお腹に入れたほうがいい」
杏梨は首を横に振った。
すごく心配してくれていて申し訳なく思ってしまう。
でも食べ物の事を考えただけで胃液が喉まで上がってくるような気がするのだ。
「……わかったよ 明日の朝、ちゃんと食べなかったら病院へ連れて行くよ」
「うん……」
頬にかかる髪を払った時、杏梨と話をしていた女性の事をふと思い出した。
知らない人に声をかけられても無視するように言わなくては。
「杏梨、知らない人に声をかけられても無視するんだよ?」
「え……?いきなりどうした……の……?」
杏梨は眩暈も忘れて雪哉に大きな瞳を向けた。
「……ゆきちゃん、風邪移っちゃうかもしれないけど、一緒に寝てもいい……?」
「もちろんいいよ 杏梨の風邪なら喜んで移るさ 俺のベッドへ行こう」
雪哉は薄い上掛けのまま、杏梨を抱き上げた。
杏梨の腕が雪哉の首に回り、甘えるように胸に頬を付けた。
「ゆきちゃん……ありがとう……」
ベッドに連れて行ってもらい、目を閉じていた。
目を閉じていても眩暈のような感覚は残っている。
「疲れが出たのかもしれないな 本当に食べれない?何かお腹に入れたほうがいい」
杏梨は首を横に振った。
すごく心配してくれていて申し訳なく思ってしまう。
でも食べ物の事を考えただけで胃液が喉まで上がってくるような気がするのだ。
「……わかったよ 明日の朝、ちゃんと食べなかったら病院へ連れて行くよ」
「うん……」
頬にかかる髪を払った時、杏梨と話をしていた女性の事をふと思い出した。
知らない人に声をかけられても無視するように言わなくては。
「杏梨、知らない人に声をかけられても無視するんだよ?」
「え……?いきなりどうした……の……?」
杏梨は眩暈も忘れて雪哉に大きな瞳を向けた。


