―――どれだけ酷い事をされても。 嫌いになんてなれない。 憎むなんて、出来ない。 体に刻まれた傷みごと、淳兄を愛してる。 その望み通り、私は淳兄を忘れられなかった。 あれから四度目の、桜の季節。 桜吹雪の中でだけ、私は泣く。 触れる花びらも。 包まれる香りも。 全部、あの日の淳兄そのものだから―――…