桜の嵐



 濃く漂う紫煙で、部屋中濁っている。





「ごめんな……」



 吐き出した煙を眺めながら、淳兄は言った。



「俺、美桜(ミオ)の事好きだよ…」



 いつもと代わらない、どこかのんびりとした口調。



「じゃ、なんで、……こんな…っ」


 傷付けるような事したの……?




 淳兄はベッドの前に立ち、尚もしゃくり上げ泣く私の髪を優しく撫でた。




「―――俺、結婚するんだ」