そのまま本当に授業が再開された


もうちょっと具体的なことがわかれば心構えが出来るのに


そう落ち込んでいると


前と横から紙とノートの切れ端が回ってきた


横は秀


これはわかるが前の長からも来るとは変だな


しかも内容が一緒


『今まで何してたの(よ)?』


何と言われても


エリサから頼まれ事をされたんだが、人目を避けてたことを考えれば言わない方がいいのか?


う~ん。まぁ言わなくてもいつかバレるだろ


とりあえず秀には「エリサ・フォンなんとか・スドウっていう特別科の子と話してた」と書いて渡し


長の方には「ちょっと野暮用で」と書いて渡した


次は長の方が早く


「女の子の香水を体に付ける野暮用ってどんな野暮用なのかしら?」と


は!?香水!?


なんでだ?いつ?エリサにはぎりぎりで触れてないぞ


触れなくても香水ってつくのか?


あ、美鈴か。関節きめるなら触れなきゃできないからその時移ったのか


謎は解けたが果たしてなんて言い訳を


隣の秀に助けを求めて見れば、生温かい目で見られた


違う無罪なんです


待った。落ち着け。落ち着いて客観的に考えるんだ


さっきまでしなかった女ものの香水を着けて


一番痛む腰を庇いながら入ってきたオレ


ヤバイ。客観的に見てお楽しみ後の人間の図が完成してる!?


う~ん。関節を決められただけなのに何この理不尽さ


どうすれば無実を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか


この手なら否定できる


ならと正直に粗筋を書いて渡す