「くくく。本当におもしろい子ね。初心なの?」


心の底から楽しそうにしている


「休み時間もうないですし行きますよ」


先生の言葉を無視し、歩き始める


「もう少し休んだ方が良いんじゃない?顔真っ赤よ?」


「暑いんです。ほっといてください」


できるだけそっけなく言ったつもりだったが


何がおもしろいのかより笑われた


「何がそんなにおもしろいんですか?」


「ん~。いやぁ若いなぁって。本当に可愛いなぁって」


答えになってない答えを言って


目にたまった涙をぬぐっている


何も涙出るまで笑わなくても


「今を楽しみなさいよ」


いきなり真顔で、担任の顔をしてそう言われてもついて行けず、ついつい憎まれ口を叩いてしまう


「そんなこと言われなくてもわかってます」


「そう」


そんなことをしていると特別科に入った


うわぁ~本当に同じ学校かこれ?


なんていうか輝いてる


床には厚い絨毯がひいてあり、吹き抜けの構造になっているため広々しているように見える。


オマケに吹き抜けの上にはシャンデリア


他にも壁際に絵画や壺などの陶芸品に花なんかも飾ってある


この差はなんだ?


「なんでこんなに違うんだ?」


「寄付金の差ね。うちは運営や維持費なんかは理事長のポケットマネーでやりくりするけど、こういった校舎の装飾は寄付金から出してるのよ」


装飾!?これは装飾ってレベルじゃないぞ


よかった清と来なくて


場違い過ぎて居たたまれない



「このくらいで驚いてたらもたないわよ。うちは色々滅茶滅茶なんだから」


特別科が貴族組って言われてる理由がわかる


これはそうも言いたくなる